職業柄、
メールを書いたり、
レポートを書いたり、
ブログを書いたりと、
クリエイティブな作業をする場面が
多いんですが、
同じようにクリエイティブな仕事を
されている方からよく聞く悩みが、
後回しにしてしまって、仕事を
いつまでも終わらせることが出来ない
という悩みです。
サラリーマンなどをされていて、
仕事に〆切がついていたりと
ある程度デッドラインが強制的に
ある場合には良いのですが、
例えばフリーランスの人だったり、
自分一人で仕事を回しているような
人だったりすると、
仕事をなかなか終わらせられない
という状況に嵌り込みます。
ひどい場合だと1ヶ月、3ヶ月と仕事を
後回しにしてしまい、
3ヶ月前と何も変わらない自分のまま
だったりする
なんて笑えない話もあります。
今回は特に事務作業など明確な終わりが
あるタイプの仕事ではなくて、
より自分のアイデアが命運を分かつような、
クリエイティブな仕事の場合の、
「終わらせる方法」
をご紹介したいと思います。
あなたの仕事が「完成」しない理由
今回、日々の「なかなか終わらない仕事」に
ピックアップして、
なぜそれらの仕事が終わらないのか?
を考えてみたいと思います。
今回は私の普段の仕事として、
メールマガジン、
レポート
を例に出して考えてみたいと思います。
私は普段人にメールを送ったり、
自作でレポートを作って公開したり
する仕事をしているのですが、
どんな仕事やねん
というツッコミはあえて今回は
スルーさせていただくとして、
これらの仕事って自分ひとりでやっている
ものなので、特に期限も無いし、
いつまで経ってもやらなくても良い
仕事なんですね。
「だったら別にやらなければええやん!」
と言われそうですが、一応自分フリーランス
なんで、
自分で仕事しないと、食えなくなるんで
なんとか自制をしながら自分をなんとか
行動させようと色々試行錯誤している
訳です。
で、このメールマガジンとかレポートって、
ホント終わらないんですわ。
書けば書くほど直したくなる部分とか
出てくるし、それについての勉強を
すればするほど新しいアイデアとか
出てきたりして、
いや、改善点が出る、
アイデアが出る分には良いのですが、
それじゃいつまで経っても
終わらないわけです。
だからどこかで終わらせないといけない
わけなんですがね。
この時、何が起きているのかと言うと
要するに
自分の中の
「完成」の基準がインフレを起こしている
という状況です。
色々勉強しながら、
実際に書きながら、
もっとこうやれば良いのでは?
あいつにはこのままじゃ勝てない
もっと自分で出来ることがあるのでは?
と次から次へと考えてしまい、
「これで完成!」という基準が
どんどんどんどん上がるわけです。
では、「完成」の基準が高くなっていくのか?
その理由は、
何をもって「完成」なのか明確ではない
というのが理由でしょう。
だから次から次へと仕入れる情報を
取り込んでしようとしてしまい、
「完成」というものがわからないまま、
どんどんどんどん作業量だけが増えて
しまってるわけですね。
この時に、
どうやったらもっと面白い文章が書けるか?
ここをこうやればもっと良くなるのでは?
もっと他にいい方法があるはず!
と色々考えてしまうわけですが、
要するにこの心理の裏側には、
出すからには効率よく、
少ない労力で最大の効果を
出させたい
というスケベ心
があるわけですね。
確かにやるからにはなるべく楽に
成果を出したいというものです。
しかし、それを一発目から狙って
果たしてうまくいくものなのか?
「本を出したい」という人
「俺、本を出すのが夢なんです」
という人って案外多いと思います。
自分の経験や感じたことを一つの
パッケージにして世に出す。
これって自己実現の手段としては、
ある意味全うな手段ではあります。
まぁ、これ僕なんですが。
しかし、今のところまだデビュー作の
「はじめに」すら書けていない状況です。
これと同じように、
「ミュージシャンになりたい」
「小説家になりたい」
「放送作家になりたい」
というのも同じで、そう言っている人の
中で実際に動いている人って全体の
10%もいないのではと思います。
ではなぜ僕も含めて彼らは一歩を
踏み出しデビュー作を出すことが
出来ないのか?
もちろん世にパッケージ化して売るには
資本力も必要になりますが、
1作目を作る
という目的であれば、家にいても
出来るものだと思います。
出来ない理由というのは、
やはり
「完成」の基準が高すぎるから
だと思います。
「本を出したい」
「メジャーデビューしたい」
というのは聞きますが、
「1000冊本を世に出したい」
「シングル曲を500曲出したい」
という目標の立て方をしている人って
あまりいないと思うんですね。
多分そういう人って、既にある程度
動いていると思いますし。
前者の人の場合、いつまでも行動に
移すことは出来ないでしょう。
一発目しか見えていないから
これが理由です。
先ほども言ったように人は一発目は何が何でも
成功させたいものです。
だから
「より上手くやりたい」
というスケベ心がどんどん出てきてしまい、
「完成」の基準をガンガン高めてしまう訳です。
その結果として、
余計な情報収集
余計な完璧主義
余計なこだわり
がどこまでも足を引っ張ってしまい、
いつまでも行動に移せない人間が
一人出来上がってしまいます。
そして仮に一発当てることが出来た
としてもその後上手く行かなかった時に
次のことを考えていないので、
どんどん落ち込んでいき、
立ち直れなくなるわけです。
これ書きながら思ったのですが、
世の中の「一発屋」というものも
これが原因で生まれているのでは
と思ってしまいます。
(一発当てるだけの行動力はすさまじい
ものがあるわけですが)
じゃぁどうすれば良いのか?
ではその解決策はどうすれば良いのか?
1つは自分の中の
「最低限の基準」
を設けてそれをクリアすれば、
それを「完成」とする方法。
メールを流すのであれば、
・〇〇○文字書く
・3回読んでみて不自然な日本語がない
・笑えるポイントを3つ入れる
など予め基準を決めておいて、
それをクリアすれば
「完成」
としてしまうわけです。
その後出てくる修正点などについては、
一度「完成」させてから、
「修正」という形で処理していく。
一度「終わらす」というところが
大事ですね。
もう一つ有効な方法としては、
自分以外の誰かが「OK」と言ったら
先に進む
というものです。
だれか特定の先生や師匠がいるのであれば
その先生が「OK」と言ったら「完成」と
みなすというのが良いでしょう。
どうしても自分一人だとどんどん基準が
高くなってしまいがちなので、他の人に
その基準を委ねてしまうわけですね。
効果や効率は一度出さないとわからない!
より良い結果や効果を期待して、
それを探し求め、完成の基準を自分で
高くしてしまいがちですが、
ぶっちゃけ、一度世に出さないと
効果なんてわからないものです。
そして「効率」という言葉は、
一度世に出してフィードバックを受けた人が、
自分自身で改善しながら見つけていくものの
事であり、
何もやっていない人が使っていい言葉
ではないのではないかと思います。
ということで、
今回
「終わらせる技術」
をご紹介致しました。
是非とも仕事を進める上での
参考にしてみてください。